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第238夜〔ブランデンブルグ協奏曲第5番〕


〔バッハ作曲/ブランデンブルク協奏曲第5番BWV1050~第1楽章〕
Freiburg Baroque Orchestra

最後に作曲されたと見られる第5番については、作曲の時期と動機をうかがわせる
かなり有力な状況証拠が残っている。
1719年、宮廷からバッハに大金が支払われた記録があり、その明細によると
バッハがベルリンまでチェンバロを受け取りに行ったらしい。
購入されたチェンバロが高価であることから、バッハがそれ以前に一度ベルリンに赴いて、オーダーメードでチェンバロをつくらせたのではないかと考えられている。
新しいチェンバロを前にして、バッハが作曲の腕をふるっただろうことは想像に難くない。
すでに完成していたと見られる初稿BWV1050aと献呈稿を比べると、
有名な第1楽章のチェンバロ独奏部は献呈稿において初稿の約3倍の長さ(19小節→65小節)になっており、チェンバロのお披露目を意図した改変であることが想像される。
通常は通奏低音楽器のチェンバロを独奏楽器群に加えること自体が独創的であるが
第5番はチェンバロの活躍が著しく、実質的に音楽史上初のチェンバロ協奏曲として
後代のピアノ協奏曲の出現を準備する画期的な作品となった。
この2回のベルリン行きの際にブランデンブルク辺境伯に会う機会があったのではないか
という説も有力である。
.27 2009 未分類 comment0 trackback0

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